台大病院は1992年より、ベトナム医療界に対し新しい医療技術の導入を順次支援してきました。近年、ベトナムと台湾の人々の交流がますます活発になる中、同国の医療水準向上に寄与するため、2006年以降、過去の交流基盤を踏まえて、当院はベトナム医療界との交流・協力を一層積極的に推進しています。その内容は、ベトナム各大病院との相互訪問や交流協定書の締結、ベトナム医師の研修支援、最新医療知識の共有、遠隔医療・遠隔教育の実施、さらに医師を派遣して現地病院で臨床指導を行うなど多岐にわたります。
年 | 交流內容 |
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1992年 | 当院の李治學教授が執刀し、ベトナム初の腎移植を成功 |
1995年 | 当院骨髄移植チームの陳耀昌教授・林凱信教授がベトナム初の骨髄移植を成功 |
2005年 | ホーチミン医薬大学医学センターと交流契約を締結 |
ハノイおよびホーチミン市で神経医学シンポジウムを各1回開催 | |
2006年 | ハノイ白梅医院・越徳医院・ホーチミン大水鑊病院の3病院と交流契約を締結 |
ハノイおよびホーチミン市で肝臓医学シンポジウムを各1回開催 | |
2007年 | ハノイ国家熱帯病院およびホーチミン115人民医院と交流契約を締結 |
ハノイおよびホーチミン市で心臓医学シンポジウムを各1回開催 | |
「ベトナムへ本を送ろう」活動を実施し、英語医学書籍・雑誌1,057冊をホーチミン医薬大学へ寄贈 | |
李伯皇教授率いるチームが越独医院でベトナム初の成人生体肝移植を実施、現地メディアで大きく報道され、2007年医療界重大事項に選定 | |
2008年 | 台越遠隔教育を実施、計13回開催 |
ベトナムで臨床看護指導を実施 | |
ハノイおよびホーチミン市でリウマチ免疫シンポジウムを各1回開催 | |
2005-2008 年間 |
計38名のベトナム医師を当院にて短期・長期研修 / 両国の病院幹部(院長、副院長、主任)が毎年相互訪問 |
2009年 | ハノイ国立小児病院・フエ中央病院・ホーチミン第一小児病院と交流契約を締結 |
大水鑊病院および115人民医院と交流契約を延長 | |
ホーチミン医薬大学医学センターにて低侵襲手術シンポジウムを開催 | |
台越遠隔医療教育を実施(ケーススタディ5回・講義11回) | |
ベトナム医師・看護師26名を研修 / IT専門家を国立ベトナム小児病院へ派遣し交流指導 | |
IT専門家を国立ベトナム小児病院へ派遣し交流指導 | |
「NTUH-HOPE台越合同外来」計画を実施、21名の医師を越独医院へ派遣し診療・臨床指導を支援 | |
2010年 | ホーチミン医薬大学附設医学センターと交流契約を延長 |
ベトナム医師・医療人員12名を研修 | |
2011年 | 越徳医院での肝臓・心臓移植を支援 |
ベトナム国立小児病院にて国内初の重症複合免疫不全(いわゆる「バブルボーイ症候群」)骨髄移植を成功 | |
「NTUH-HOPE台越計画」を実施し、12名の医師を派遣(ホーチミン医薬大学医学センター・ベトナム国立小児病院・大水鑊病院) | |
ベトナム医療人員5名を研修 | |
2012年 | ベトナム医療人員6名を研修 |
2013年 | 「NTUH-HOPE台越計画」を実施し、6名の医師を越独医院に派遣し診療・臨床指導を支援 |
ベトナム医療人員20名を研修 | |
2014年 | ベトナム医療人員8名を研修 |
2016年 | ベトナム医療人員2名を研修 |
2018年 | ベトナム医療人員11名を研修 |
2019年 |
ベトナム行政人員5名を研修 |
越徳医院と肺移植協力覚書を締結 | |
越徳医院と肝移植協力覚書を締結 | |
肺移植チームが越徳医院に赴き肺移植シンポジウムを共催 | |
2021年 | ベトナム震興病院と交流協力覚書を締結 |