台大病院心臓外科(小児内外科を含む)が提供している治療項目は、薬物治療をはじめ、心臓導管治療や開心術から人工心臓、心臓移植、最新技術のステントグラフト内挿術まであります。当科は患者の病状により、適切な治療を行い、患者にできるだけ生命の保障をいたします。また、我々は積極的に国際心血管患者を扱っております。
我々は全面的な治療を提供しています。
- 患者それぞれの病症により、異なる治療方式を選択すべき、という理念の通り、心不全の患者には心臓移植しかないというわけではありません。台大病院はこういう理念を以って、各種の治療方式を発展し、患者の様子から判断し、最も適している治療を行います。
- 台湾や先進諸国では妊婦検診が普及しているため、先天性心臓病の患者数は緩やかに減ってきました。しかし、当院では減るどころか、難しいケースは一途に増えてきました。他の病院では年に150か50以下の手術数、あるいは手術を執行しないことに対し、台大病院では毎年平均300~350の手術を施し、まさしく心臓手術なら台大病院とも言えます。
- 台大病院は心不全の患者に最良の治療を提供するため、ペースメーカー、新型薬物、新手術方式など心不全の新しい治療法を次々と取り入れ、さらに心臓内科と心臓外科を結合し、心不全治療センターを設立し、患者さんのために尽してきました。
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心不全の内科と外科の治療(小児内科と小児外科も含めて) 薬物治療 機械的補助循環 外科手術 1 .ジゴキシン・利尿薬・アンギオテンシン変換酵素・β遮断薬などの強心剤。
2. 一酸化窒素吸入治療
3. プロスタグランジン注射
1. 大動脈内バルーンパンピング
2. 体外循環治療システム
3. 心室補助循環装置(遠心型血液ポンプ・ロータリー型血液ポンプ・ソラテック人工心臓・左心補助人工心臓)
1 .バチスタ手術
2 .弁修復術
3 .心臓移植(正位心臓移植・変位心臓移植)
4. 心臓及び肺臓の移植
- 血管外科の大動脈瘤ステント治療は、局部か半身か全身の麻酔をした患者の鼠径部を3センチぐらい切開して、レントゲン透視装置により大動脈ステントを大動脈瘤血管に移入することである。これにより、病変した血管を遮断して、治療することができます。また、この手術は一時間半か二時間しかかからないので、患者は手術当日にすでに歩くことができます。故にこの技術は世界からの脚光を浴びております。ここ数年は、臨床応用経験の増加と血管内機械の進歩により、当技術を紹介する報道も増えてきて、短期や中期の経過観察でもその効果は肯定されました。
チームメンバー及び医療成果
一 チームメンバー:許栄彬医師・陳益祥医師・周迺寛医師・虞希禹医師・呉毅暉医師・紀乃新医師・黄書健医師
二 医療成果:
- 1964年台大病院初の体外循環システムによる開心手術を完成しました。
- 1970年初のファロー四徴症根治手術を成功させました。
- 1973年台湾初の冠動脈バイパス手術が行われました。
- 1987年台湾初めての心臓移植手術を成功させました。現在では手術数は300以上を越え、成功率は9割以上です。
- 1990年初の新生児大動脈スイッチ手術を完成しました。
- 1994年台湾初のノーウッド氏手術を成功させ、また、台湾初の膜型人工肺体外循環治療使用例。
- 1995年開心手術実施件数10,000以上を超え、台湾初の「開心一万例」の病院。
- 1996年初のバチスタ手術を完成。
- 2002年5月31日衛生署から当院心臓外科が提出した「ソラテック人工心臓」完結報告書の同意をいただき、当院は国内初の心室補助循環装置計画を完結した医学センターとなりました。
- 2002年9月台湾初の電磁駆動型人工心臓植え込み。この人工心臓の利点はバッテリーとコントローラーが小型で軽いので、我々は特発性拡張型心筋症の患者に人工心臓を植え込み、その後、患者は日常生活一切不便なく、術後二ヶ月で心臓移植術を受けました。
- 2002年から「腹部大動脈ステントグラフト内挿術」という人体実験計画を施行。元台大病院院長林芳郁医師が率いる血管外科チームにより、台湾初の大動脈瘤ステントグラフト内挿術を成功させ、さらに2003年に人体実験手術を五つ完成し、その後約三年の追跡で手術は有効であることを確かめました。衛生署は2005年7月7日に腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術を医師手術資格取得試験の一項目と規定しました。こういう大動脈ステントグラフト内挿術は患者の手術跡と痛みを和らげ、医療の質を高めるとともに、患者に心地良く感じさせます。
- 2003年9月13歳の女の子に同時に心臓と腎臓の移植手術を行い、台湾最年少移植患者の記録を樹立しました。
- 2004年10月ある児童に膜型人工肺体外循環治療を使用し、18日後に心臓移植を行いました。
- 2004年11月台湾一番軽くて小さい、体重わずか1.3キロの複雑先天性心臓疾患の早産児に開心手術を行いました。
- 2006年開心手術の実施件数は20,000に達成しました。
- 2006年4月に腹部大動脈瘤新療法「ステントグラフト内挿術」を12件施し、その中で一番年齢の高い方は92歳です。
当院で国際医療を受ける利点
- 現在当院が執行する大動脈ステントグラフト内挿術の死亡率と合併症発見率は3%以下で、世界先進国と同じレベルです。我々は世界レベルの医療を比較的安い医療代で提供します。
- 台湾や先進諸国では妊婦検診が普及しているため、先天性心臓病の患者数は緩やかに減ってきました。しかし、当院では減るどころか、難しいケースは一途に増えてきました。他の病院では年に150か50以下の手術数、あるいは手術をしないことに対し、台大病院では毎年平均300~350の手術を施し、まさしく心臓手術なら台大病院とも言えます。一方、東南アジアや中国発展途上地区や発展途上国では、開心手術の殆どが先天性心臓病で、それにこれらの地域には華僑か台湾ビジネスマンが多いため、国際医療がかなり必要と思われます。
- 当科はできる限り各種の手術、例えば弁修復術、心室形成術、大動脈根部置換術、心房細動メイズ手術、心室脱分極手術や冠動脈バイパス手術など、できるだけ心不全患者に心臓移植手術を免れるように尽くしております。